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仮面うつ病
仮面うつ病は、あまり馴染みのない病名ですが、うつ病が、心の症状として現れず、身体症状として現れる病気です。頭痛、肩こり、腰痛、吐き気、胃の不快感、下痢、便秘、便通異常などの胃腸症状、のどの違和感、残尿感など。全身にあらゆる症状が現れます。
何か重大な病気にかかったのではないかと思い、病院を受診して検査してみても、どこにも異常は見つかりません。本来、うつ病としてあらわれるはずの症状が、身体症状の陰に隠れているという意味から、「仮面うつ病」と呼ばれています。
仮面うつ病は、うつ病と同じ治療で症状が改善されます。苦痛な身体症状があるのに、異常が見つからない場合には、仮面うつ病にかかっている可能性があります。
現在では、うつ病にかかっている人は5万人とも10万人とも言われ、うつ症状を訴える人は、確実に増えているという報告があります。
日本では、昔からうつ病に対する偏見が強く、精神科にかかっているとわかっただけで、就職を断られたり、結婚が破談になったということを聞いたことがあります。
最近では、うつ病のメカニズムがだいぶ解明され、神経伝達物質が関与していることが明らかになってきました。つまり、心の病に見えるうつ病も、こうした伝達物質の乱れというメカニズムで説明できるようになったのです。このことから、うつ病を胃炎や肝炎のように臓器の炎症だと思えば、躊躇なく治療できるのではないでしょうか。
うつ病の治し方